どのように私は私の地域で人々を調べることができます
2号機が95℃まで上昇している事態をどう考えるか。長野土壌調査プロジェクトの調査データ公開。 - 放射能防御プロジェクト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」
原子炉の圧力容器の下部の温度は、一時、95℃まで上昇しています。一貫して上昇傾向にあるものを、故障と言い募るのは、無理がありすぎます。本当に東京電力と保安院が、確信をもって故障と言い募るなら、ホウ酸の投与も、注水量の過剰な増加も必要ありません。他の二個の温度計の数値を信じて、それに必要な量だけ注水すればよいですし、臨界を防止するための、ホウ酸の投与は、必要ありません。必要のないことをなぜ続けるのか、答えは簡単です。言うこととやることが違う場合、言っていることがいい加減な話で、やっていることのほうが真実を示していると言うことです。「念のため」「万が一」ではあ りません。必要な措置だから、その措置がおこなわれるだけです。人が何を言っていても、その人の行動、振る舞いを観察すると、本当は何を思い、何が真実か透けて見えることは多いです。今回も、会見での文言よりも、何をしているのかが大切です。
事態は、悪化しています。警戒は続けてください。
長野の土壌調査プロジェクトより土壌調査の結果概要が届きました。
宮城や長野など、各県ごとにこうした動きがでていることで、その地域の汚染実態が赤裸々に成ることが大切です。長野はまだらに汚染されている印象がさらに強まる結果です。
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…耕邯土壌調査プロジェクト結果
長野県松本市 筑摩1丁目(平地)
セシウム134 不検出 (定量下限値 9.00 Bq/kg、以下同様) セシウム137 不検出(定量下限値 6.00 Bq/kg、以下同様) セシウム合算 不検出
長野市北部(三才駅近くの平地の住宅地)
セシウム134 39.32 Bq/kg セシウム137 41.68 Bq/kg セシウム合算 81.00 Bq/kg
長野県中野市 北部(南東側、山)
セシウム134 25.08 Bq/kg セシウム137 31.74 Bq/kg セシウム合算 56.82 Bq/kg
長野県中野市 北部(南東側、山)
セシウム134 30.48 Bq/kg セシウム137 41.14 Bq/kg セシウム合算 71.62 Bq/kg
長野県上水内郡飯綱町 普光寺上原(丘の上)
セシウム134 38.19 Bq/kg セシウム137 58.72 Bq/kg セシウム合算 96.91 Bq/kg
長野県上田市 常盤城
セシウム134 不検出 セシウム134 定量下限値 12.18 Bq/kg セシウム137 16.65 Bq/kg セシウム合算 16.65 Bq/kg
長野市 栗田
セシウム134 27.73 Bq/kg セシウム137 50.78 Bq/kg セシウム合算 78.51 Bq/kg
長野市 三輪4丁目 (幼稚園園庭で、すでに散々子どもたちが活動後。)
セシウム134 14.13 Bq/kg セシウム137 17.44 Bq/kg セシウム合算 31.57 Bq/kg
長野市豊野町豊野 (庭・下記の北側山側)
セシウム134 30.76 Bq/kg セシウム137 37.46 Bq/kg セシウム合算 68.22 Bq/kg
長野市豊野町豊野(畑・上記の南側谷側)
セシウム134 41.62 Bq/kg セシウム137 52.44 Bq/kg セシウム合算 94.06 Bq/kg
長野県上水内郡飯綱町芋川 (庭・山の間の集落)
セシウム134 497.57 Bq/kg セシウム137 682.07 Bq/kg セシウム合算 1179.64 Bq/kg
長野県飯綱町赤塩
セシウム134 不検出 セシウム134 定量下限値 9.36 Bq/kg セシウム137 16.14 Bq/kg セシウム合算 16.14 Bq/kg
長野県飯綱町倉井 (庭・東側への傾斜地)
セシウム134 16.59 Bq/kg セシウム137 26.59 Bq/kg セシウム合算 43.18 Bq/kg
長野市上ケ屋(庭・針葉樹多い林の中)
セシウム134 556.92 Bq/kg セシウム137 841.47 Bq/kg セシウム合算 1398.39 Bq/kg
長野県長野市
セシウム134 43.08 Bq/kg セシウム137 54.14 Bq/kg セシウム合算 97.22 Bq/kg
長野市青木島町 (平地)
セシウム134 不検出(定量下限値 8.56 Bq/kg) セシウム137 不検出 (定量下限値 5.76 Bq/kg)
セシウム合算 不検出
【下記は雨どいの下など】
長野県松本市筑摩一丁目(小規模工場雨どい下)
セシウム134 20.95 Bq/kg セシウム137 23.56 Bq/kg セシウム合算 44.51 Bq/kg
長野県小布施町北部 (中規模住宅程度の屋根の広さ 放射能防御プロジェクトで、この周辺の畑・庭を昨年8月に測定したところ、合算120 Bq/kg)
セシウム134 1663.37 Bq/kg セシウム137 2331.19 Bq/kg セシウム合算 3994.56 Bq/kg
長野県飯綱町小玉 (他の地域より低地)
セシウム134 13.79 Bq/kg セシウム137 21.40 Bq/kg セシウム合算 35.19 Bq/kg
以上、今回は北信地方を中心としたデータですが、放射能防御プロジェクトデータや木下さんのところに以前から集まってきているデータと参照してみても、長野県は決して低くはない汚染がいたるところにあります。(数値のムラは、素人の私は、地形やフォールアウトのあった日の天候が大きく関係しているものと思っていますが、まだ十分に分析できておりません。)
なかでも、雨どい下の汚染はひどく、上記のデータはチェルノブイリで言う第3区域に値します。
しかし、この地区が特別に雨どい下が汚染されているのではありません。
今回測定に出した雨どい下の土壌は、環境科学の専門家に来てもらい、接地線量を測ってもらった際には、1分に1回数値を取り10分で10回測定しその平均値をとる、という方法で、平均0.28μSV(ガンマくん)、47cpm(R-DAN)でした。また、その後土壌採取し、測定に出す前に自前のウクライナ・エコテスト社製TERRA P+と堀場のRadiPA1000を用いて測定しても、0.28μSVでした。
(ちなみに、同地域で地表から1mの地点で測っていても、空間線量であると前者で0.10μSV前後、後者で0.04μSV前後です。
このことから、いわずもがな、空間ではなく、接地線量を測ることの重要性がみえてくると思います。)
では、接地線量は、他の地域はどの程度なのでしょうか。
長野県で発行されている『信州発 産直泥つきマガジン たぁくらたぁ』(Web版あり)から一部抜粋します。
筆者が実施した接地線量調査結果の一部である。
・ 6月 中野市民家、0.47μSv/h(雨樋下)
・ 6月 飯山市公共施設、0.38μSv/h(建物雨痕列)、
・ 6月 長野市内会社 0.31μS/cm(側溝)
・ 7月 須坂市民家 0.45μSv/h(雨樋下)
・ 7月 中野市民家 0.79μSv/h(雨樋下)
(一部省略)
紹介した数値は「頼まれた人」だけを対象としたもので、こっそり測定した公共施設の中には、これを超えるポイントはいくつもあった。本格的な調査を実施すればマイクロススポットは全県で数万箇所を越えるだろう。本来なら、県が全県の徹底したサンプル調査を実施し、調査すべきポイントを各市町村への線量計の配布、調査者の育成・調査の実施を要請すべきである。
10月、信濃町は保育所玄関わき「集水ます内底」で、0.62μSv/hを観測したことを公表した。
(引用:人の被曝だけが問題なのか、接地放射線量調査の重要性/関口鉄夫)
つまり、長野県は東部のごく一部の限られたところのみ汚染されている(航空機モニタリング結果)というわけではなく、その範囲は北信地方にまで広がっているということが読み取れます。
∧射性物質飛散のルートについて(仮説)
では、どのルートで放射性物質は長野県内に飛散してきたのでしょうか。
一般の主婦の方のブログにある仮説が載っていました。参考にしてみてください。
7鮃被害の状況
北信地方の私の周りではうちの子供(3歳と1歳)が昨年8月末から9月初めに痛みなく両足の生爪が剥がれる(それぞれ4枚ずつ)ことがあった他、同様に同じ幼稚園の4歳児が手の爪、お母さん友達の4歳児の足の爪、身内の1歳児(普段は千葉県在住、時々北信地方へ帰省)がなりました。みなそれぞれ、放射能に対してはそれなりに注意して生活してきました。
また、鼻血がでたという話も少なからず聞きます。
つ耕邯の汚染焼却灰他の受け入れ
佐久と小諸の間にある民間会社、中野(旧豊田村)にある運輸会社で、放射性物質が含まれている焼却灰が、今この時も、運ばれ処理されていることはもはや有名ですが、それ以外にも県内各地で民間業者が汚染された一般廃棄物や焼却灰をもうすでに受け入れている、及び今後受け入れていく可能性があります。
長野県としては瓦礫の受け入れはしない方針でいるそうですが、民間単位ではわかりません。
これは県内外から常時アンテナを高く張り、見ていく、勉強していく、声をあげていくしかありません。
加えて上記二ヶ所は、専門家が調査しても、処分場と呼べるような代物では到底ないそうです。私たち一人一人が自分たちのこととして考えていかなければ、大地も、川も、水も、空気も、汚染されてしまいます。
企業や市町村、そもそも監督権限のある県に、個人単位でもどんどん電話したり、確認していきましょう。佐久で行われた住民説明会のように、各地でなんどもそういう会合を、公開で(←これが重要かもしれません。非公開だと結果がないがしろになりました;)してもらっていくことも大事なんだと、最近痛感しました
食品、花粉、水、土壌、、、書ききれないほど考えなくてはならないことがありますが、私たちが他でいっぱいいっぱいである間に、気づいたらこれまで以上に汚染されていた(!)ということがないように、このことについても大きな視点から総合的にみていかなければなりません。
みなさんそれぞれ、いろいろな情報をお持ちだと思います。
共有していきましょう。
子どもたちや大事なひとのことを心配しているのは、一人だけではありません。
てをつなぎましょう。
やらなければならないことは山積みですが、子どもたちを、大地を、空気を、水を守るのは私たち自身しかいません。
5年後、10年後、20年後、、ずっとずっと子どもたちの笑顔が見れますように。
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2月14日(火)18時 青木泰氏・木下黄太ジョイント講演会 in 名古屋
名古屋市女性会館(東別院駅徒歩3分)
第1部 青木泰氏講演会「 ガレキについて今、問われていること」
第2部 ガレキ・トーク 木下黄太&青木泰氏
子連れOK 資料代 500円 当日会場へ直接おいで下さい。
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