女の子はEmily、男の子はJacob。友達に１人や２人はいそうなアメリカ人の名前。これらは去年オレゴン州で生まれた赤ちゃんに最も多く付けられた名前である。だが面白いことに、オレゴンに限らずEmilyとJacobは全米でも１位を占めている。

　全米人気名前リストを挙げてみると・・・。

　＜男の子＞
　１.Jacob　２.Ethan　３.Joshua　４.Andrew　５.Michael

　＜女の子＞
　１.Emily　２. Madison　３. Emma　４.Hannah　５.Elizabeth

　意外にMaryやJohnがない。また女の子のEmmaという名前は２０年前からトップ１０入りしている。確かに世代を感じさせない響きを持っている名前かもしれない。

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　ちなみに地元ではやりの名前はMcKenzie。オレゴンにはMcKenzieという名の川や山が多く、どうもそこからきているようだ。日本だと漢字の字数や意味合いを元に名前を付けるが、それがないアメリカは果たして何を基準に名前を考えているのかとても興味深い。確かに聖書から名付けるケースが多いようだが、"Vivian"や"Jason"などは一体どこからきているのだろう。

　さらに不思議なのが、ミドルネーム。免許証など以外は日常使わないはずなのにどうもしゃれたミドルネームを持っている人が多い。どのアメリカ人に聞いても、ちゃんとした理由はいまだ分からずじまいである。名前も１つよりも２つと多いほうがいいのかもしれない。

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　中学１年の英語の教科書に登場してくる人物といえばNancy とTomだったためアメリカ人といえばNancyという先入観を持っていた私だが、実際アメリカに来てみると意外に"Nancy"さんに会うことはない。名前にもその時代の"流行"があるのだろう。

　最近のアメリカの"流行"は性別の区別がつかない名前、例えばTaylorやAlexという名前をつける親も増えてきているという。日本でいう「まこと」とか「じゅん」といった感じであろうか。日本でも「つばさ」や「さくら」といった、世代によって流行の名前というのはもちろんある。女の子だったら最後に「子」がつく名前は今では「古風」なジャンルに入るのではないか。

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　ちなみに私は「ゆの」という名前であるがいまだに同じ名前の人に会ったことはない。めずらしい名前は覚えてもらいやすいので得な反面、おみやげコーナーなどで売っているネーミング入りのキーホルダーやカップにないのがちょっと悲しい。日米ともども、今年はどんな名前が人気なのかさっそく気になってきた。

Yuno Kim／オレゴン在住

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